カリーナ工作室

ＲＡ１５のヘッドライトを今流行のディスチャージヘッドランプに変えてみましたので報告します。
市販品は高価ですので、純正品を流用し製作することにしました。

１）材料 ①バラスト（デンソー製トヨタ純正品）　 ②バーナー（フィリップス製Ｄ２Ｒ） ③Ｈ４用座金（Ｈ４ハロゲンバルブを分解したもの） ④遮光管（油性マジックを加工） ⑤リレー ⑥ダイオード ⑦電線 ⑧丸端子 ⑨エポキシ系接着材
２）材料加工 ①バラスト特に加工は必要ありません。選択時のポイントは、車両への実装を考えなるべく筐体の体積が少なく軽いものが良いと思います。今回使用したバラストはトヨタ純正のデンソー製バラストです。薄くて軽い為、車両への実装が楽でした。調達方法は、解体屋さんｏｒネットオークション等です。 ②バーナー装着するヘッドライトのタイプに合わせ加工が必要です。ＲＡ１５のヘッドライトはＨ４タイプですので、③のＨ４用座金に装着できるように加工します。右上写真の②の黒い部分（樹脂製の台座）をヤスリで削りＨ４の座金に合わせます。調達方法は、同じく解体屋さんｏｒネットオークション等です。 ③座金 ②のバーナーの形状に合わせ加工が必要です。まずＨ４ハロゲンバルブから座金を外します。Ｈ４バルブ本体と座金がハンダで付いているものが、座金を外しやすいです。ハンダ付け部分をガスコンロで１０秒程炙ると、座金が外れてきます。その外した座金に②のバーナーを装着できるように、穴を広げます。ここで一つポイントがあります。座金をバーナーの上に被せ接着するか下側から接着するかです。これは、Ｈ４バルブの発光点とＤ２Ｒバーナーの発光を合わせる為に加工が少なくて済む方を選択します。今回の場合、座金を下側から接着するとほぼ発光点が同じになることがわかったので、下側から接着することとしました。調達方法は、同じく解体屋さんｏｒネットオークション等です。 ④遮光管Ｄ２Ｒバーナーは、先端部と下側（Ｈｉビーム側）の遮光がされてない為、Ｈ４ハロゲンバルブの代わりに装着する場合は、遮光する必要があります。この遮光を怠ると対向車に迷惑をかけることになります。遮光管を作るにあたり、材料を物色していたところ文房具屋さんでいいものを発見しました。￥１２０の油性マジック（太）です。長さ（約６０ｍｍ）、直径（約２５ｍｍ）、材質（アルミ）共、要求を満足するものでしたので即購入。このマジックを分解しヤスリで加工。加工した形状は右上写真の④を参照。調達方法は、文房具屋さん。また加工されたのもがネットオークションで出品されています。 ⑤リレー特に加工は必要ありません。ハーネスを新設する為必要です。１５Ａ程度流せれる物であれば問題ないと思います。調達方法は、解体屋さんｏｒ自動車用品店。 ⑥ダイオード特に加工は必要ありません。リレーのフライバック吸収用に必要です。調達方法は、電子部品屋さん。 ⑦電線純正のハーネスを痛めたくない＋即ノーマルに戻せるように、ハーネスを新設する為必要です。詳細は３）で説明します。調達方法は、自動車用品店等。
３）配線ＲＡ１５は４灯式ヘッドライトです。今回入手したバーナーではＨｉ／Ｌｏｗの切り替えが出来ない為、外側のＬｏｗのみをディスチャージヘッドランプにすることにします。従いまして、内側（Ｈｉ側）の配線は変更しません。また、純正のハーネスを痛めたくないのと、ディスチャージランプ故障時に即ノーマルに戻せるようにするため、ディスチャージランプ用にハーネスを新設します。外側のランプがＨｉ／Ｌｏｗ切り替えが出来なくなるため、ノーマルと点灯状態が異なることになります。・ディスチャージランプ装着後ディマーＳＷＬｏｗ時：外側－Ｌｏｗ点灯　内側－消灯ディマーＳＷＨｉ時：外側－Ｌｏｗ点灯内側－Ｈｉ点灯・ノーマルディマーＳＷＬｏｗ時：外側－Ｌｏｗ点灯　内側－消灯ディマーＳＷＨｉ時：外側－Ｈｉ点灯内側－Ｈｉ点灯配線図：ＮｏｗＰｒｉｎｔｉｎｇ
４）結線３）で考えた配線図に基づいて結線を行います。車両への実装状態を見込んでハーネスの長さを決めます。結線が出来たら実装前に仮組みして点灯テストを行います。点灯が確認できたら車両への実装を行います。
５）実装実装するに当たって気をつけたいのは、バーナー,バラストの被水です。特にバラストは被水しない場所を選び設置します。また、ハーネスを伝っての浸水を防ぐ為に、ハーネスの取り回しにも気をつけます。（バラストのコネクタ面は、低い位置にくるように設置し、ハーネスは低い位置からバラストに接続されるようにする。）バラストは、軽量であるため両面テープで固定しました。

ＲＡ１５ ディスチャージランプ（ＨＩＤ）化

ＲＡ１５ディスチャージランプ（ＨＩＤ）化